応援ポチッとお願いネ!→ブログランキングへこの瞬間から、コウジとユカの付き合いは始まった。
会社では二人の付き合いは当分内緒に・・・と決めたが、UFOキャッチャー絡みで二人でする仕事が多く、しょっちゅう一緒だった。
コウジの迅速な仕事ぶりや的確な判断など、頼もしく思え、ユカは毎日出勤するのが楽しかった。
コウジと居るとラクだった。
ユカのわがままを聞き入れてくれ、甘えさせてくれ、でも、間違ったトコロは正してくれる。
でもアタシは、コウジの前でオンナになろうとは思えなかった。
トシちゃんと会う時は、何度も鏡を見て化粧のチェックをしたり、髪が少しハネているのも気になったが、コウジの前ではそーいう気持ちにはなれず、恋人というより、お兄さんみたいな存在だった。
そーいう恋もあるのかな?。コレが愛に変わっていくのかな?・・・。
SEXすれば、関係も深まるかもしれない。そう思ったが、さすがにユカから誘うコトはできず、3週間が過ぎた。
週1~2回、仕事帰りに駅前の居酒屋で会うというのが手っ取り早いデートだったので、ソレを続けていたが、ある日コウジが
『ユカはソレでいいの?。』と聞いてきた。
『えっ?。』
『フツウ、女の子っていうのは、もっとおしゃれなお店に行きたいとか、おいしいモノが食べたいとかって言うんじゃないの?。』
『ソレはコウジの前の彼女のコト?。アタシはコウジと一緒なら、公園でコーヒーでもかまわないよ。
』
またウソが1つ増えた・・・。
おいしいモノは高田さんと食べに行っている。だから、返って居酒屋の方が気が休まる。
それに、梅田やみなみに出ると、高田さんやトシちゃんに遭遇する可能性もある。
だから、会社の近所の居酒屋でいいのだ・・・。
『でも、コウジが居酒屋ばっかじゃイヤなんなら、他のお店に行く?。』
『うん。やっぱり、ユカをいろんなトコロに連れていきたいし、今度は梅田まで足を伸ばそうよ。』
『わかった。じゃ、楽しみにしとくね。』
『なんか食べたいモンある?。』
『コウジが食べたいモンでいいよ。』
『ユカはやさしいなぁ。』
やさしいんじゃなくて、興味がないだけ・・・。
たいがいの料理は、高田さんと堪能している。
ごめんね、コウジ・・・。
コウジがセレクトしたのは、お寿司屋だった。
前の会社時代に接待でよく使ったお店らしい。
『いらっしゃい。加藤さんお久しぶりで。おっ、今日はプライベートですか?。』
ユカをチラッと見た大将が言った。
『うん。会社変わって・・・。もう接待はないよ。
仕事の話しながらじゃ、ネタの美味しさも味わえなかったけど、今日は存分に食べさせてもらうよ。』
『それはありがとうございます。で、何からいきましょ?。』
コウジが好きなモノを頼んでいいと言った。
ユカは、店内の水槽を泳ぐ魚を見てから、かわはぎのお造りを頼んだ。
『おっ、しぶいトコからいくねぇ。さてはいいトコのお嬢さん?。』
『ち、違いますよ。加藤さんと同じ会社の工場で働くしがないOLですぅ。』
油断していた。
高田さんと一緒にお寿司屋に行った時は、何気に水槽を見て注文していたが、その時もユカが頼むのは高価な魚ばかりで、高田さんに
『贅沢な頼み方するようになったなぁ。』
と言われていた。
習慣というモノは怖い・・・。
『かわはぎが大好きなんで・・・。それと、あとはお寿司お任せで握ってください。なんでも食べれます。』
無難にそう言った。
お寿司を食べながら、ダメ押しのフォローで
『やっぱり、回るお寿司とは全然違うよっ。おいしー。』
と加藤さんにはしゃぎながら言った。
回転寿司なんて行ったコトのなかったユカだったが・・・。
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