『そーなん?。そーいうコトは早く言ってよ。言っても聞く耳持たなかったと思うけど・・・。まっ、どーなるかわかんないけど、みんなでシアワセになりましょうって感じ。今日から私はシアワセ向上委員会会長になるから。』
応援ポチッとお願いネ!→ブログランキングへ本社勤務のアタシより4つ年上の加藤さんという男性がいた。
8月に同系列の会社からヘッドハンティングされ入社した人だ。
その人がアタシに好意を持ってくれているのは気づいていた。
食事にも何度か誘われたり、アタシが好きだと言った歌手のコンサートのチケットを持ってきて誘われたりしていた。
でも、アタシのタイプではなかったので、やんわりと断り続けていた。
10月に入り、営業会議で、ゲーセンに置いているUFOキャッチャーの中身をうちの会社でも扱うコトが決定し、その担当が加藤さんが決まった。
どんな種類のモノを何個・・・。ソレを決めるのは営業だが、発注管理するのはアタシの仕事だ。
その時期から、加藤さんが工場に頻繁に来るようになった。
シアワセ向上委員会会長のユカは、何回目かの加藤さんの食事の誘いをOKした。
『うん。ごはん食べに行きましょ。ぜひ連れてって下さい。』
『えっ?。ダメ元で誘ってんけど・・・。』
『今までいろいろ忙しかったから・・・。最近ヒマになったし・・・。ごはん行きましょー。まさか誘っといて今更断る気?。』
『とんでもないよ。やったー。やっと鈴木さんがOKしてくれた。』
無邪気にはしゃぐ加藤さんを見て、かわいいと思った。
翌日、会社の帰りに待ち合わせして、駅前の居酒屋に行った。
『お疲れさまー。』
ビールで乾杯し、やはりはじめは仕事の話から・・・。
『UFOキャッチャーの景品って、あんなに安い原価なんだ。ぼったくりだよねー。』
『いやいや、原価に航空費や諸経費合わせると、ぼったくりはないと思うけど。』
『懺悔していい?。この前入荷したぬいぐるみ、100ケ入りやったけど103ケ入ってたから1個パチってアタシの部屋に飾ってる。』
『えー?。でも、必ず多めに入れて来るから、1個くらいええんちゃう?。』
『またまた懺悔していい?。1個じゃないの。本社の友達にも時々回してる。ここだけの話ね。内緒だよ。加藤さんだから言うんだからね。』
『わかったよ。その代わり、口止め料に今度僕にも何か回してや。』
『うん。キティちゃんのぬいぐるみでいい?。』
『ソレは勘弁してー。』
ソコで、『オレがキティちゃん好きなの何で知ってんのぉ?。』と言うノリの人が好きだった。
トシちゃんならそう言うだろう。
比べてはいけないと思いながらも、頭の片隅にそんな思いがよぎった。
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