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トシちゃんの部屋のドアが開く。
『ただいま。』
『おっかえりー。どーやった?。香港。』
『うーん・・・。夜景はキレイだったけど、当分中華はいらないって感じ。』
そんな会話をしながらバッグが入った紙袋を渡した。
『おおっ。さんきゅー。』
中身を開けてバッグを見ると、トシちゃんの顔が嬉しそうな笑顔になる。
シアワセだった。
トシちゃんの望むコトを叶えてあげられた自己満足だが、ささやかなシアワセだった。
ホントは、モノじゃなくて、気持ちの部分でトシちゃんの望みを叶えたいと願ったが、それを望むと自分が悲しくなる。
どんな場面でさえ、好きな人の笑顔は自分の心まであったかくしてくれる。
突然、トシちゃんの携帯が鳴った。違う部屋に行って話をしている。
『おう。・・・今日は休みやで。・・・今?。家やけど・・・友達来てんねん・・・。またな。』
断片的に聞こえるトシちゃんの声。
友達?。アタシのコトか・・・。
相手がオトコかオンナかもわからず、どんな関係の人かもわからないけど、アタシはトモダチ・・・か。
わかってたけど・・・。
電話を終えたトシちゃんはリビングに戻ってきて
『晩メシどーする?。』
と聞いてきた。
『近所で何か食べようよ。』
『じゃあ、お好み焼きでも食いに行くか。』
二人でお好みを食べて、缶ビールを買って戻った。
リビングのソファに座って、缶を開けた。
何回目かの缶を開けながら、ホロ酔いのアタシはトシちゃんに聞いてみた。
『トシちゃん、ユカはトシちゃんの彼女にはなれないのかなぁ?。』
『えっ?。』
トシちゃんの顔が急に真顔になった。
ユカは聞いてはいけないコトを切り出してしまったコトに焦り
『あっ、ごめーん。酔っちゃったかな。今の忘れて。』
って言った。
『オレは、ユカのコト好きになろうと努力した。けど、オマエは、オレにとっては七味の入ってないうどん・・やねん。』
はじめて聞くトシちゃんの気持ちだった。
正直に伝えてくれたコトは嬉しかったけど、私を好きになろうと“努力”した・・・って。
それでも“無理”って?・・自分がめっちゃミジメに思えた。
『じゃあ、トシちゃんはアタシとどうしたいの?。』
『ユカのコトはキライじゃないし、外見はタイプやし・・・話しててもおもろいし・・・。だから、こうして時々会いたい。そしたら好きになるかもしれへんし・・・。』
アタシの気持ちを知ってるから、アタシをキープしとく気なんだって思ったけど、ソレは思ってても口に出してはいけない言葉だと思い、
『じゃあ、トシちゃんがアタシのコト好きになるように祈っとこっ。』
そう言ってビールを飲み干した。
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