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5月中旬、ゲームメーカーの新作のショーが東京で開催された。
例年、社長と専務が行っていたが、ショーの前日に社長の子供が盲腸になり、専務は入院付き添いの為、代わりに秘書のアタシが同行するコトになった。
ショーは2日間あるので、1泊しなければいけない。
急に言われても、ショーに着ていく服なんかない。
仕方なく、数年前に大学の入学式で着たグレーのスーツを着ていった。
常務の車で伊丹空港まで送ってもらい、東京に着くと、タクシーでホテルに向かった。
ホテルの予約は、社長と専務は夫婦なのでツインを1室取っていたが、シングルを2室に変えてもらった。
部屋に着いて荷物を置くと休む間もなく社長とショー会場へ向かった。
すごい人だ。
所狭しとゲームの新作を映し出すモニターが並べられ、広い会場も数百人の人でごった返し、社長に、はぐれないように付いて回るのが大変だった。
『おぅ、お久しぶりです。』
『どーも、どーも。お世話になっております。』
社長はこんな会話を何十回と繰り返し、その度にユカは名刺を差し出し
『秘書の鈴木と申します。』
と、作り笑顔で挨拶をした。
パンプスで歩き周り、足もくたくただった。
夕方、一段落した時、社長がアタシに言った。
『鈴木さん、明日もそのスーツ?。』
『はい。これしかありませんので。』
『じゃ、今から買いにいこう。秘書が2日もそんなスーツ着てたら恥ずかしいし。』
『えっ?。あっ、すみません。これ、大学の入学式の時のなんです。急に決まったから、こんなのしかなくて・・・。』
水商売向けのスーツならたくさんあるけど、会社絡みの行事には地味な方が好ましいと思ったが、ちょっと地味すぎたらしい。
銀座まで出て、とあるブティックの前でタクシーを降りた。
社長は店の中へ入ると、店員に
『この子に合うピンクのスーツ探して。』
と言った。
“ピンク?。勘弁してよぉ・・・”って思ったけど、反論はできない。
7号のスーツを何点か出してもらって一番淡い色のピンクを選んだ。
中に着るブラウスは社長が選び、襟のフリフリした、ユカが絶対選ばないようなデザインのモノを持ってこられた。
ブラウスとスーツを試着して鏡を見たが、ユカのキャラとはかけ離れた女に変身した自分が鏡に写っていた。
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社長はレジで精算を済ませた。
『自分のポケットマネーから出すから、専務には内緒にしとくように。』
『はい。承知しました。お手数おかけしてすみません。』
『夜、他の会社の人と食事するけど、同行するよね?。』
『はい。同行させて頂きます。』
ホントは部屋に戻ってゆっくりしたかったけど、断るワケにもいかず、了解した。
『じゃ、そのスーツ着てね。』
ソレは、仕事の範囲を超えた指示では?と思ったけど、従うしかなく、ホテルの部屋に戻ってピンクのスーツに着替え、ロビーに降りた。
食事をしたのは、タクシーで10分くらい走ったところにある日本料理屋だった。
社長とアタシがお店に入ると、奥の座敷に通された。
部屋には、ショー会場で見た男の人が二人、先に座っていた。
『お待ちしてましたよ。さっ、どうぞ。』
社長とアタシはテーブルに着いた。
二人は、液晶モニターのメーカーの人だった。
名前は、もう忘れてしまった。
私以外の3人は仕事の話で盛り上がり、アタシは会話に入ることができず、お酌係りだった。
それでアタシを呼んだんだ・・・。
妙に納得しながら、でもその時のユカの仕事は3人にお酒を注ぐことしかなく、笑顔でそれに徹した。
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