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夜、二人がバイトから帰ってきたのは2時を回っていた。
朝10時にヒロトの母親が来る。
とりあえず、急いでお風呂に入り、3時に布団に入った。
ヒロトと寄り添って寝たが、二人共なかなか寝付けず、睡眠不足のまま朝を迎えた。
布団はベランダに干し、部屋に散らかっている小物は押入れに詰め込んだ。
なんとか部屋を片付け掃除もし、9時には一段落してコーヒーを飲んだ。
それから鏡に向かって念入りに化粧した。
ヒロトは
『オカンに会うのに、なんで店行く時より化粧濃いねん。』
と言ったが、コレは女にしかわからない決戦前の意気込みだった。
インターホンが鳴ったのは9時50分。
ヒロトが玄関を開けた。
高そうな服を着た女の人が立っていた。
部屋の奥から、玄関先のヒロトの母と一瞬目が合ったので会釈をしようとした瞬間、目をそらされ
『元気そうやん。ちょっと痩せたんちゃう?。』
と母はヒロトと会話した。
ユカは、会釈と共にするハズだった作り笑顔を気づかれないように真顔に戻した。
『狭いトコやけど、入って。』
ヒロトが言うと母は玄関を上がった。
部屋に入っても母はアタシと目を合わすことなく、部屋を見渡して
『ふっ・・まるでママゴトの生活ね。』
とつぶやいた。
ユカも負けてはいられない。
『はじめまして。鈴木ユカと申します。』
と母の視界にユカを入れた。
『あなたがユカさんね。お電話では何度かお話したことある方よね?。』
『今日はわざわざご足労頂いてすみません。こちらからお話に行かなくてはいけないのに・・って昨日もヒロトさんと話してたんです。』
『あらっ。それだけの常識は持ってる方なのね。お友達にたくさん迷惑かけてる方だから、もっと世間を知らない方かと思ってたわ。』
『それはオカンがユカの友達に電話したから迷惑になったんやろ。』
ヒロトが助けてくれた。
『オレは、もうオトンやオカンの言いなりはうんざりやねん。オレにだって夢はあるし、好きな女と一緒に暮らしたい。兄貴みたいになるのはイヤやねん。』
『だからって、手段が違うでしょ。まだ子供ね。学校も休んでこんなトコロでママゴト遊びして。やるコトが幼稚すぎなのよ。』
『じゃあ、オレがこうしたいって言ったら、オレの好きにさせてくれたか?。無理とわかってたから家を出た。』
『とりあえず戻ってらっしゃい。もうすぐ卒業式よ。ちゃんと卒業証書もらいなさいよ。お父さんも、とりあえず戻って、ヒロトが就職したい会社があるのなら、そこで武者修行してこいって言ってたわ。
それと、結婚したいのなら、200万貯めろって。そしたら式にも出るし認めるって言ってたわ。』
横で聞きながら、武者修行?。200万?・・と、子供を思う母の気持ちのカケラも感じられない事務的な母の言葉に疑問を抱きながらも、渡辺家のコトなので黙って聞いていた。
『一晩考えさせてくれ。』
ヒロトはそう言った。
『ユカさん、冷たいレモンティが飲みたいんだけど、あるかしら?。』
不意に母がアタシに聞いてきた。
2月に冷たいレモンティなんて家に置いてるワケがない。
『ヒロト、買ってきてくれない?。』
アタシの返事を待たず、母がヒロトにそう言った時、ユカは、母と1対1の対決が始まるのだと気づいた。
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